女性主人公の小説に共感する瞬間

今、改めて感じることがあるんですが、女性が主人公の小説や漫画って、男性の皆さんは普通に読んでますか?

私自身、最初は感情移入できるのかな?って思ってました。正直、簡単じゃないと感じることもあります。統計を見ると、女性が主人公の映画は女性客が圧倒的に多い。でも、男性が主人公の映画はそうでもない。これは興味深いですよね。

女性って、本当にすごいなと思うんです。あらゆるキャラクターに感情移入できるんじゃないかって。少女でも、ホビットでも、ドラゴンでも。女性の感受性って、やっぱり偉大だなって感じます。

そんな私ですが、性的マイノリティーとして生きる今は特に、女性が主人公の小説に惹かれます。以前読んだ吉本ばななの『N.P』なんかは、完全に女子大生の主人公の立場で読めたんです。そういう小説に出会うと、自分が女性としての感覚に深く入り込む瞬間があって、自然と共感が生まれるんですよね。

最近読んだのは、シンシア・カドハタの『きらきら』。物語は12歳の少女が主人公なんですけど、最初は感情移入するのが難しかった。でも、読み進めるうちに「私」の変化にのめり込んでしまって、一気に読んでしまいました。この少女の成長と、姉の死を乗り越えていく姿に、深く考えさせられました。

人が乗り越える苦しみや悲しみ、それが人を強くするんだなって感じました。

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