- 残虐な殺人事件も、悲惨な戦争も、そのきっかけは、小さなものかもしれない。
- 朝食のパンに止まった一匹のハエかもしれない。
そんなプロローグはとても鮮烈だった。
- タイトルどおり、そのきっかけを削除するというストーリー
- 削除ボーイズ0326/方波見 大志
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このところ、タイムマシン系にはまってるわけじゃないんだけど、たまたま図書館に行ったら新刊で出てたから借りてみただけ。
プロローグは良かったけど
タイムマシン系か・・・
車椅子の少年とかでてくるし・・・
ん~、これで盲目の少女でも出てきたら読むのやめるか・・・
なんて思いながら読み進めていくと、はまった。
動物や人の死までコントロールし始めると、息を呑んだ。
さて、このKMDという削除装置。
今、手元にあったら、いつ、どこの時間3分26秒を消そうか・・・
悩めど悩めど消し去りたいような、そんな時間はない
前に、電車に乗っていたとき、向こうのホームから小さな子供が僕に手を振っていて僕も手を振り返した。
そしたら、それは、同じ車両に乗っていた子供のおばあちゃんにBYE2の手を振っていたことに気付いた。
あの時、あの瞬間はこの手を振っていた行動をなかったことのようにしたいと思ったけど、今思えば、貴重なネタだし、恥も失敗もすべては僕の要素。
多分、あの瞬間を消してしまったら、僕からひとつ、ネタがなくなって、それから、今より心がちょっとだけ弱くなるような気がする。
ただ、大事な人を事故で失えば、使うんじゃないかな・・・KMD。
夢の装置か、悪の装置かは、読んでみてくださいな。
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