アーティストや芸術、芸能を目指す人はなにでPRすべきか?
役者、バンドヴォーカル、作曲家、演出家と、音楽や芝居で表現することを志してきました。
この道を志すとぶつかる集客の壁。つまりはプロモーションの壁に何度も何度もぶち当たりながら生きている。
それは今でもそう。
毎年毎年、正攻法が変化する。
2000年代初期のバンドプロモーションは?
ボクがバンドヴォーカルだった2000年代初期は、SNSもなく、ファンに手紙を送る逆ファンレターで集客していました。あの頃、年配のファンの女性に接待もしていた・・・半ホスト状態である。
AKBが会いに行けるアイドルであるならば、ボクはそれよりも先に「会いに来るバンドボーカル」だった。
今、思うとちょっとこわいな・・・
話は本題にはいります。
2017。アーティスト、タレント、芸術家など表現者がPRで使うべきツールは何だろう?
僕自身が今はアーティスト活動を満足にできていないので、他のコンサルタントさんの記事や状況を分析してみました。
他人のふんどしでなんとかというやつです。更に、自分の予測も交えて考えてみます。
2016年前半までの正攻法はたぶん、以下の通りであっていると思います。
Twitter→ブログ→ランディングページ
Twitter→Youtube→ランディングページ
Youtube→ブログ→ランディングページ
2017年は何を使うべきか?
2016年後半からはInstagramが一気にきてますね。僕は個人的に、すでに使い終わっていた感じなんですけど、あれよあれよという内に盛り上がりが絶頂まで来ている。
あれ?写真投稿SNSじゃなかったの?と思って、久しぶりに見てみると、確かに進化している。
今は動画もInstagramなんですね。Youtubeと比較すれば、instagramの動画は1分以内という制約が逆に見る側の「とりあえず見てみよう」というモチベーションにもなるのかもしれない。
アーティストはプロモーション用の1分動画を作るべし!
仕事で企業や個人、芝居関連のプロモーション動画をいくつか作らせていただいてきましたが、今は1分CMがおすすめです。
対談とかよっぽどの知り合いでないと見たくないですよね。
Youtube動画を見るとき、まっさきにタイムラインの総時間数を見てしまいます。仮に7分とか目にした瞬間、よっぽどのことが無い限り離脱します。
Youtubeはどちらかというと、発信者主体で、Instagramは受信者主体。
匿名、アフィリエイト、普通に広告が入ってくるYoutubeに比べると、ユーザーがInstagramに流れるのもわかる。
Twitterが流行しだした頃、それでもブログにこだわっていた人は、写真投稿をメインにしていた人たちです。
でも、そういう人たちが最もInstagramに流れたらしい。
ピコ太郎はYoutubeではなく、Instagramで拡散したという事実が、あまり知られていない。
ということで、上記、フローの部分、YoutubeとTwitterとブログの部分が、ごっそりInstagramにとって変わったらしい。
だからといって、スイーツの写真を公開し続ければ、お客さんが劇場に足を運んでくれるのか?といえばそんなことはないわけで、あくまで「ツール」ということを理解する必要はあると思います。
個人的に捨てがたいのは、noteです。
マンガをnoteで売る「漫画家」さんが増えているようですが、映像、音楽に関してはなかなか盛り上がりが見えてこない。
コンサルタントの「ホワイトペーパー」などもよく売れているようだけど、販売相場が低いので、どこぞの情報商材屋さんよりも安心感がある。
目立つ部分では、有料メールマガジンがごっそりnoteに移行している様子。
ちなみにPodcastもnoteに移行している例が見られています。iTunesのPodcastでは課金設定ができないからですね。良質な番組は有料にしたいという作り手の心理をかなえてくれるのがnoteの販売機能なのかもしれません。
注目したいのは、その販売機能です。
映像や音楽、無料の時代と言われて随分経ちますが、その時代もいつまで続くものか?と感じています。
つまり、無料から、有料へ戻るのでは?
というのも、テレビがコンテンツを倉庫にしまい続けていたから、無断アップロードが横行したと言われています。
それが、映像は無料!の最初の一歩だと思います。でも、今は、しっかり課金してVODとして、販売されています。
逆に言えば、VODで配信されないものが今でも無断でアップロードされ続けている。
DVD販売されるものも無断アップロードの餌食になっていますね。観るまでに手間があるからです。アメトークしかり。
VODで配信されるものは、比較的、無断アップロードが少ないのではないでしょうか?
無断でアップロードされては、何のお金にもならない。
番組制作会社がテレビよりもVOD配信に移行していく流れも始まるのかもしれません。
hulu や Netflix の勢いはものすごい。アメリカではテレビよりもNetflixのほうが見られているのだとか。
火花がテレビでも映画でもなく、Netflixでドラマ化されたのも、一つの象徴かもしれません。
僕自身も、もはや、テレビよりもhuluを見ています。huluを使っているともはやテレビを録画することすら億劫になってくる。
ということで、VODのチャンネルが持てるのであれば、そこを狙うべきだと思います。abemaTVはどうなるか?
その生放送機能Freshは?どの位置にくるか?まったく来ないか?
ただ、生放送というのは、演者にとって力をつけるには絶好の機会なので、チャレンジはおすすめします。
音楽はというと、2016のDL販売が好調だったようです。
ご存じの通り、ゲーム課金も好調なようで、形のないものにお金を払うという、団塊以後、団塊ジュニアにも抵抗がある行為をそれ以下の世代では抵抗があまりないようで、この市場を支えている様子。
球団を買ったあたりから、みんな、せっせと課金しているんだなーと価値観の違い、ジェネレーションギャップをしみじみと感じています。
noteは、音声ファイルのみならず、画像、映像、テキスト、あらゆるものを売ることができる。
そして、アーティストは、ほとんどの場合、そのいずれかに作品を変換することができる。
音楽はMP3ファイル。DVD販売は動画DL。マンガはPDFや画像。小説もPDF。
わざわざ、音楽関連のディストリビューターとの契約を交わす必要もない。amazonで出版する必要も無い。
市場規模で言えば、amazonやiTunesでの販売もするべきでしょうが、無名の人がタイトル一本勝負で売れるかと言われればそうは問屋が卸さない。
ここはnoteのSNS機能でファンを作りながら販売した方が正攻法のような気がする。
つまり、
Twitter→ブログ→amazon
が
note1本
で行けてしまう。もちろん、twitterのユーザー数やamazonの市場規模とは比較にならないけど、市場を自ら開拓するという意味ではnoteはアーティスト向きだと言える。
また、小劇場に来るお客さんの8割が役者であるように、以前は「インディーズ」と言われていた人たちは、同業者で回すのが得意な人たちですから、noteのSNS的特徴を生かして、同業者同士のネットワークを更に広げて、市場を形成していくのもまた、面白いのかな?と思ったりもします。
ということで、好き勝手に書いてみました。プロモーション関連のコンサルさんのブログや日経の記事などを参照しながらなので、信憑性もあり、ボクのあまり信用できない嗅覚もありですが、お仕事を通して、まず!おすすめさせていただきたいのは、何よりも1分動画でございます!!!
1分動画劇団でも作りたいくらいだ。